整形外科が肥満治療を行う理由 運動器の健康のために
肥満は単なる美容の問題ではありません。過剰な体重は、膝や腰、股関節といった「運動器」に絶えず大きな負荷をかけ、変形性関節症や脊柱管狭窄症といった疾患の発症・進行の最大のリスク因子となります。
【ウゴービ® の使用目的について】
自由診療であっても、ウゴービ® は肥満症への適応内使用となります。
このため、美容目的や短期的な体重減少のみを目的とした使用、適応外使用は行っておりません。
ご希望の方は医師の診察を受け、効果や副作用について十分な説明を受けたうえで、治療を開始いたします。
ウゴービ®(Wegovy®) による科学に基づいた減量
ウゴービ®(Wegovy®:セマグルチド)は、肥満症の治療薬として日本で承認されたGLP-1受容体作動薬です。自己注射によって体内に投与され、食事量と体重を減少させる効果が期待できます。
- 強力な食欲抑制作用
脳の満腹中枢に作用し、自然に食事量を減らします。 - 胃内容排出遅延
胃の動きを穏やかにし、満腹感が長く持続します。 - 体重減少効果
臨床試験では、プラセボ群と比較して約 7%〜15% 程度の体重減少が報告されています。
※ 保険適用外ですが、 安全性を考慮し医学的適応に基づいて処方します。
- BMI 30以上の方(高度肥満)
- BMIが27以上で運動器疾患の健康障害を合併している方
※妊娠中、膵炎の既往がある方など、処方できない場合がございます。
※糖尿病の方への処方はお断りしております。専門のクリニックへご相談ください。
運動療法を考慮したトータルサポート
体重が減っても、運動習慣がないとリバウンドしやすくなります。当院では、肥満治療薬の処方だけでなく、整形外科併設のリハビリテーション科と連携し、以下のようなサポートを提供します。
- 関節に優しい運動指導 膝や腰に負担をかけない、個々の状態に合わせた最適な運動メニューをご提案します。
- 専門理学療法士による指導正しいフォームや生活動作の改善指導により、効率的かつ安全に減量を目指します。
- リバウンド防止の習慣化 薬物療法と並行して運動習慣を定着させ、治療終了後の体重維持をサポートします。
肥満外来治療の流れ
① 初診・カウンセリング・運動器チェック
問診、身長・体重 血液検査、そして整形外科専門医による運動器 (関節・筋肉) の状態チェックを行います。治療の適応、既往歴、現在の痛みの状態を総合的に判断します。
② 治療計画の提案とウゴービ® の処方
検査結果に基づき、治療の目標設定とウゴービ® (自己注射薬) の処方、および注射方法、保管方法、副作用についての詳細な指導を行います。
③ 定期的な診察・リハビリ連携によるフォローアップ
月に1回程度の定期診察で、治療効果、副作用、体重の変化をチェック。必要に応じてリハビリテーションも導入し、多角的なサポートで治療成功を目指します。
料金のご案内 (自費診療の背景と費用)
【重要】 健康保険適用外となる背景
ウゴービ® は、日本の保険診療においては「BMI35以上」または「BMI27 以上かつ特定の肥満関連の健康障害が2つ以上」ある場合にのみ適用されます。当院の肥満外来は、この厳格な保険適用基準を満たさない方に対しても、医師の管理下で治療を提供するため、全額自費診療となります。
| 項目 | 料金(税込) |
|---|---|
| 【初診料・カウンセリング 血液検査】 | 5,500円 |
| 【薬剤費】ウゴービ | |
| ウゴービ 0.25mg×1本(1ヵ月分) | 16,500円 |
| ウゴービ 0.5mg×1本(1ヵ月分) | 22,000円 |
| ウゴービ 1.0mg×1本(1ヵ月分) | 33,000円 |
| ウゴービ 1.7mg×1本(1ヵ月分) | 44,000円 |
| ウゴービ 2.4mg×1本(1ヵ月分) | 55,000円 |
※1.7mg、2.4mgは都度発注のため、薬が届くまでお待ちいただく可能性がございます。
※ 診察内容によっては、上記以外の手技指導料やリハビリ費用 (自費) が加算される場合があります。
安全に関する注意事項とご予約
·処方できない方・主な副作用について
当院では安全を最優先するため、以下のような方は原則として処方できません。また、治療開始前には必ず、医師から副作用や注意点について詳細な説明を受けていただきます。
- 小児の方
- 糖尿病の方
- 妊娠中または授乳中の方
- 過去に急性膵炎、重度の胃腸障害があった方
- 内分泌系疾患 (特に甲状腺関連) の既往歴がある方
- その他、医師が不適当と判断した方
ご予約・お問い合わせ
肥満治療は予約制となります。 下記リンクからウェブ予約をお願いいたします。
